久しぶりのお客様の経験
ドラッグストアで働いていた時、顔見知りになった中年の女性の方がいました。
1~2か月お見掛けしなかったのですが、ある日、久しぶりにお会いしました。

体調が悪くなって、ずっと検査をしていたけれど、結局、原因はよく分からなかったの。
ある日、急に、喉に水のようなものが出るようになって、息ができなくなって、死んでしまうのかと思ったのよ。
そこで、その症状が出る前に、何か薬を飲むようなことがなかったかどうかをお訊きしました。
そうすると、風邪をひいて、何種類かの薬を処方されて飲んでいたそうです。
その中に去痰薬がありました。
種明かしをしたら
去痰薬を、「痰が出なくなる薬」と思っている人がいるかもしれませんが、本当は、「粘性の高い痰を、水のようにサラサラにして、痰を出やすくする薬」です。

飲んでいた去痰薬のせいで、水のような痰になり、量が増えて、そのせいで息がしにくくなっていたのだと思います。
その薬を止めたら、すぐに治ったはずです。

検査をしている間も、薬はそのまま飲み続けていたわ。
精密検査まで受けたのに、誰も、薬が原因だとは言わなかったのよ。
でも、病院の対応が酷くて、薬を飲むのを止めたら、自然に治ったけれど・・・
と信じられないようでした。
薬を何だと思っているのか?
去痰薬が、どのように働くのかを知らないで使っていると、このようなことが起きます。
この人のように、精密検査までして、結局分からなかったということは、現代医学ではよくあることかもしれません。
しかし、私は、知らずに去痰薬を飲んで、サラサラの痰が増えて困っていた人の相談を、何回か受けたことがあります。
相談されたご本人は、困った症状が、薬で増えたサラサラの痰とは思っていませんでしたが・・・
すぐに去痰薬を止めるようにアドバイスをしたら、皆さん、すぐによくなりました。
多くの症状と薬の関係

薬を飲んでいて、何らかの症状が出た時は、まず、薬を疑いましょう。
お年寄りが、たくさんの薬を飲んでいるのも、薬の副作用を新たな病気と見なして、新たに薬を追加することから起きています。
残念ながら、医師や薬剤師で薬の副作用について考えている人はとても少ないのが現状です。
現代医学は、検査や薬、手術などの治療等で成り立っているビジネスです。
あなたの健康を第一に考えてビジネスをしているのかどうか、考えてみましょう。
本当に薬を飲むという選択が正しいのかどうか、立ち止まって、よく考えるようにしてください。

体は常に治そうとしています。
残念ながら、薬はそれを邪魔することが圧倒的に多いのです。
薬で養生はできません。
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